税理士は企業のホームドクターのような存在である、とよく言われます。

　私は大学卒業後、サラリーマンとして企業に勤務していましたが、その間、家庭の複雑な事情に見舞われました。
　その際、同僚、先輩、上司の皆様方は皆良くしてくれたのですが、他人事であるという部分は多少なりともあり、同じ目標に向けて働き、同じ空間にいる時間は長くても、やはり他人は家族のように本当の意味での支えにはなりえないのかと思ったこともありました。

　私が税理士を志したのは、他人でありながらもご家族のようにお力になれる職業に就きたいと考えたからです。

　経営者の方々はどうしても孤独になりがちというところがあり、税理士は経営者とそのご家族の方々の一番の心の拠り所になる存在だと考えております。
　相続が発生した方もしくはその対策を考えている方に対しても同じ思いがあります。

　私自身、両親からの相続を経験し、引き継いだ会社を経営しているという点に於いても、経営者の方々や相続にかかわる方々の苦労や痛みを多少なりとも理解出来る立場にあると考えております。
　おこがましいようですが、理想としてはクライアントの方々の懐にまで入り込ませていただき、ホームドクターを超えて、ご家族と同等あるいはご家族以上の存在になれるように努力していきたいと考えている所存でございます。

税理士　小河　覚